8月25日(木)午後2時30分から、京都府調理師会第37回料理研修会が開催され、多くの参加者が勉強の場を持ちました。
この料理研修会は、京都調理師専門学校の学生を含む若手調理師を対象として年間2回の開催としており、これまで夜間開催としていた研修会を、初めて昼間開催として実施しました。
研修会では京都府調理師会の正会員をはじめとして一般参加者も多く、京都調理師専門学校の学生など、多くの方々が調理技術向上のため参加されました。
今回の講師は京都ホテルオークラ中国料理「桃李」料理長の牧 定広先生でした。
牧先生は日本中国料理協会、京都支部会長を長らくお務めになり、今年度からは常任顧問として中国料理界の発展のために努めておられます。
また、牧先生は2011年度、京都府優秀技能者表彰「京の名工」を受賞されています。
講習は「中国料理のだしを知る」と題し、これまでは鶏ガラ、豚骨等で時間をかけて引いていた中華スープがミンチ肉を使用することで、同等以上の品質でコストも変わらないスープが引けることを紹介頂きました。
また、この中華スープを活用した薬膳スープを紹介頂きました。中華スープの鍋に大根や人参を大ぶりに切り、豚肉や鶏肉を塊のまま加え、干し棗(なつめ)や干し椎茸、クコの実を加えて5時間かけて蒸し煮込みしたものでした。
いずれのスープもテイスティングを用意頂き、調味料で全く味のついていないスープを試飲しました。どちらもあっさりとした味わいで、とても好感の持てるおいしさとなりました。
京都府調理師会として今後もより良い料理研修会となるよう、しっかり努めていきたいと思います。合掌