第43回料理研修会を開催

9月11日(火)21時から、京都府調理師会2018年度第43回料理研修会が京都調理師専門学校で開催され、多くの参加者の出席を得て盛会裡に終了しました。

柿傳(かきでん)の若主人、木村好男氏

今回は「茶懐石の料理提供を知る」と題し、当会副会長である、柿傳(かきでん)の若主人、木村好男氏に実演と説明を担当頂きました。

柿傳は江戸時代、享保年間の創業とされ、以来、茶懐石一筋にこの道を追求し、主に表千家流の茶懐石を得意とされています。

講習では、長月の茶懐石を紹介頂きました。

冒頭、膳組には大根膾が提供されます。これは、初めてお茶事に参加した方のみに提供するのが習わしだそうです。

炊飯は炊き上がり時間の予定が立てやすい「湯炊き」をされているとの由、茶懐石のご飯は、火を止めてすぐの蒸らさないご飯を提供するのがルールなので、湯炊き法はとても合理的な方法と感心しました。

その後、時系列に提供される料理は簡素ながら、できたての美味しさを追求し、すべてが奇をてらわないシンプルな料理構成でした。

興味深かったのは、茶道流儀に沿った道具を使用するという点で、表千家流の道具は普段あまり拝見することがなく、とても勉強になりました。

京都府調理師会では引き続いて、様々な研修会を企画していきたいと思います。合掌

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