第51回研修会(第2回農業見学会)を開催

10月30日(水)8時30分から、京都府調理師会2019年度第51回研修会(第2回農業見学会)が嵯峨野ファームで開催され、多くの参加者の出席を得て盛会裡に終了しました。

この見学会は1月16日の開催に続いて2回目で、前回は冬野菜の見学であったのに対し、今回は秋野菜の見学となりました。

これまでの料理研修会は主に日本料理分野の熟練の技を披露頂くことが多かったのですが、今回は生産者の現場を知ることを目的とし、農業見学会を実施しました。

嵯峨野ファーム

嵯峨野ファームは京福電車嵐山本線、有栖川駅から徒歩で10分程度、丸太町通り沿いにある農地で、減農薬や化学肥料に頼らず栽培することをモットーに、地域住民に新鮮な旬野菜を供給し、絶大な支持を得ておられます。

また、圃場の一部で貸し農園もされておられ、安全で安心な野菜作りにも取り組んでおられます。こちらも自由に農地を貸すのではなく、混栽を施すことで地力を高めると共に、害虫を補食する天敵昆虫を育て、なるべく農薬を使用しない方法に取り組んでおられます。

当日は別の圃場にも案内頂き、ほうれん草を引き抜いて作業場に持ち帰り、洗浄して袋詰めを体験し、生産者の仕事を僅かながらも理解することが出来ました。

野菜を土地から引き抜くと、その瞬間から養分や水分の補給が途絶え、早く消費する必要があること、持ち味を生かすためには、何よりも新鮮さが命であることを今井先生から教わりました。

また、美味しい野菜を育てるためには、密植せず間隔を開け、必要なときにだけ水を与えることで根を地中深く張り、倒伏しにくくなることも教わりました。

見学の最後には、お土産として季節の野菜をたくさん頂きました。当然ですが、持ち帰った野菜は比べようもなく美味しかったです。

京都府調理師会では引き続いて、様々な研修会を企画していきたいと思います。合掌

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