京 都 府 調 理 師 会
会 長   小 笹 貴 夫

私たちの生活に欠かせない「食」。「食」は人が生きていく上で欠かせない習慣となりますが、次世代を担う若者や子供たちの過食や偏食による健康に及ぼす影響が心配されるとともに、少子高齢化社会への取り組みとして、人々が元気で暮らせるよう大人のための食育推進などが求められています。

この数年はコロナウィルスにより経済が停滞していましたが、規制の解除により、これまでの日常が戻りつつあり、インバウンドによる需要も回復の兆しが見られます。一方では不安定な国際情勢も重なり、物価高騰の勢いが止まらない現状も見受けられ、社会全体で先行き不透明な不安も抱えています。このような中、2025年には大阪万博が開催され、諸外国より日本をそして京都を訪れる人がさらに増えることが予想されます。「食」に携わる者として「本物」を提供するために、季節の恵みに向かい合い、素材の持ち味を生かす技術を磨き高めていかなければなりません。

京都府調理師会は1985年の創立以来、調理師の資質向上及び調理技術の研鑽を図り、もって国民の食生活の向上に寄与することを目的に、毎年、料理研修会や食べ歩き研修会を開催するなど、積極的な活動に取り組んでいます。

今後も、京料理をはじめとするわが国の食文化の担い手として、全世界からの期待に応えられるよう、さらなる研鑽に励みたいと考えています。

皆様におかれましては、引き続き、ご支援とご協力をお願い申しあげます。

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