2月10日(水)午後9時から、京都府調理師会第36回料理研修会が開催され、多くの参加者が勉強の場を持ちました。
研修会では京都府調理師会の正会員をはじめとして一般参加者も多く、京都調理師専門学校の学生の皆さんなど、多くの方々が調理技術向上のため参加されました。
今回の講師は京都調理師専門学校イタリア料理専任講師、三木 健先生でした。
三木先生は京都調理師専門学校を卒業後、「プリンチペッサ」「モードディ ポンテヴェッキオ」「バッサーノ デルグラッパ」等、多くのイタリア料理店での勤務経験を持ち、分かりやすい授業で定評が高く、多くの学生、卒業生から支持されています。
講習は「イタリア料理の心を識る」と題し、典型的な地方料理を中心に紹介頂きました。
まず、イタリアが統一されるまでは都市国家が栄えており、例えば、南部イタリアは乾燥地帯が多いためパスタは乾麺が主流であり、中部イタリアでは生麺が多用され、北部イタリアは冷涼な気候で米料理が多いことを学習しました。我が国の郷土料理も地域によって多様性に富んでいるのと同様、イタリアも郷土料理が主体となっていることを教わりました。
講習では南部イタリアの料理紹介として、フレッシュトマトとリコッタチーズのパッケリというパスタ料理を紹介頂き、受講生は熱心に見入っていました。
次いで生麺パスタのガルガネッリの作り方と、鴨肉のラグーソースへの加工方法を教わり、とても勉強になりました。
最後は北部イタリア、ポルチーニ茸のリゾットを習いました。リゾットなどの場合、基本的に米をとぐことをせずオリーブオイルで炒めること、その後ブロードを加えて煮込む等、いずれのメニューも「素材の美味しさをイタリアンではどう生かすのか」という、グランドテーマを追求しました。
京都府調理師会として今後もより良い料理研修会となるよう、しっかり努めていきたいと思います。合掌