第48回料理研修会を開催

8月30日(金)19時から、京都府調理師会2019年度第48回料理研修会が京都調理師専門学校で開催され、多くの参加者の出席を得て盛会裡に終了しました。

(株)比叡ゆば本舗 ゆば八 取締役会長 八木 幸子 氏

今回は、(株)比叡ゆば本舗 ゆば八 取締役会長 八木 幸子氏に「湯葉の基礎知識」と題し、研修の時間を持ちました。

湯葉は平安時代に中国から渡来し、寺院の重要なタンパク源として重用されてきました。

同社は1940年の創業以来、ゆば一筋に生湯葉や乾燥湯葉など、業務用をはじめ、200種類もの商品を製造しているとのことでした。

乾燥湯葉は水戻しせず使える柔らかさと風味が良く人気です。また、ロゴなどを入れる焼き印を特許で開発し、オンリーワン商品を作りました。

2013年にはニューヨークで活躍する著名な日本人シェフ、ノブ・マツヒサ氏とのタイアップ、2014年には同社守山工場が湯葉業界では初めてISO22000/FSSC22000を取得し、地元滋賀県産大豆の専用使用を開始されました。

その結果、賞味期限が2ヶ月可能となり、冷蔵庫での長期保存が可能で便利です。

2016年リオ五輪ではセーリング選手への食事サポートを行うなど、目覚ましい活躍を遂げています。

1kgの大豆から豆腐は3~4kgできますが、湯葉は400g程度しかできないとされます。また、大豆も脂肪が少なく。タンパク成分の多いものを使用するなど、豆腐用の大豆と湯葉用の大豆とは成分が同じではないことも学びました。

講習では湯葉の基礎知識について学び、これまで珍味であった湯葉をハラール認証取得し、フレンチやイタリアン等、湯葉の持つ無限な可能性への取り組みについてもお話し頂きました。

京都府調理師会では引き続いて、様々な研修会を企画していきたいと思います。

ページ先頭へ